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これでも最終型に拘る?その2

今回はXJ40/X300/X308についてです。
早速XJ40から。


○XJ40
これには実は細かく分けて3世代あります。
2.9L/3.6Lの前期(日本には3.6Lしかない)、3.2L/4.0Lの後期、3.2L/4.0L/6.0Lのラインナップになった最終です。

前期はもはや殆どタマが残っていません。
ただたまにある出物はやはり内装の質感も高く、エンジンの吹け上がりも軽く、意外と悪くない、というのが実際のところです。まあよほどのこだわりが無いと選ぶ意味は無いかもしれませんが、デジタルメーターも特に弱いこともないようですし、忌み嫌う理由は全くありません。
リアのレベライザーが既に殺してあれば大きな問題は起こらないでしょう。

90年にマイチェンがあり、後期に移行します。
エンジンは3.2Lと4.0Lの2本だて。3.6Lにくらべ3.2Lでもほぼ同じくらいの動力性能になり、エンジンに関してはどちらでも痛痒感は無いでしょう。
メーターがコンベンショナルなアナログメーターに変わり、内装も若干変わっています。

最終型はV12を収めるためにフロントコンパートメントにかなり大掛かりな補修が入っており、そのせいで実は剛性も上がっているようです。
電動ファンの導入、リアサスの見直し、エアバッグなど、X300に導入される技術が先に使われていますし、どれも使い始めだからトラブルが多い、ということもありません。
最終の限定車となっているV12のマジェスティックや94年ソブリンなどは非常に内装の質感が高く、それを敢えて狙う意味は十分にあります。3.2Lに採用されていたローズウッドの内装パネル、ステッチだけ色違いのシートなども魅力です。また、外観でも、フロントバンパー下のエアダムのデザインが変わり、見た目から大分古臭さが消えています。
エアコンも内気循環を採用した新しいものに変わっています。

ということで、XJ40に関しては最終に拘る意味が結構あるのです。
ただ、見た目の違いが大きいためか、店頭に並ぶ時には93/93年式はそれなりの値段が乗せられていることが多いのもまた事実です。30万円の91年式、70万円の94年式、どちらをとるか。
信頼性という点では全く変わるところがないので、人気のない後期モデルを敢えて選ぶのもまた通な選択であると思います。


○X300
このモデルに関しては大きな変化がありません。
そもそも3年しか作られていませんし・・・
しかし97年式が堂々と「最終!」と書かれていることはよくあります。
残念ながら、最終だから良いところ、というのはひとつもありません。本当に。
逆に徐々にコストダウンが進んで行くため、一番良いのは95年の中盤に作られたモデルなのです。
最も初期のモデルは日本には殆ど入っていませんが、ガラスが薄く遮音性が低いとか、ブッシュが柔らかく潰れやすいとか、グローブボックスが無いとか、ちょっとした問題があるのもまた事実。最初のマイナーチェンジを終えたクルマが最もおいしいところです。直6の場合エンジンの吹け上がりも違います。
X300は、もうタマが減って選ぶ余地はありませんが、年式全く関係無し。どれを選んでも同じと言ってしまって良いでしょう。逆に初期モデルを狙え、という変なクルマです。


○X308
このクルマは何が何でも後の方のクルマを選ぶべきです。
細かい変更が多岐に渡っているため(初めて手がけたV8を、市場に出してからネガを潰して行った)、間違いなく後の方が問題が出にくくなっています。
例えば、エンジンのライナーがニカシルコーティングから鋳鉄ライナーに変わって丈夫になっています。
また、明らかに塗装の質も変わっており、2000年以降のモデルの方が塗装が傷みにくくなっています。
2000年式でエンジン形式まで変わっているのですから、いかに手を入れたかが分かるでしょう。
ただし、本当の最終モデルはコノリーレザーではないため、これに拘る人はひとつ前の2002年モデル(ただし途中からコノリーではなくなっている)を買うのが良いでしょう。ウインドウモールの全部メッキになりますし。個人的には、コノリーレザーではないと言っても、パッと見の質感は最終のシートの方が良いため、むしろこれも拘る必要はない気がします。ジャガーに使われているコノリーもどんどん質が悪くなって行きますので(ダイムラーは別)。

とはいえ、いずれを選んでもテンショナーとオートマの問題から逃げることは出来ません。
長く乗ろうという人は、それぞれの整備代として60-70万を用意しておく必要があります。
あるいは、SCつきのモデルに乗ることです。これならオートマの問題からは開放されます。



つまるところ、X300は最終なんて言葉は全く意味をなさない。
XJ40は確かに意味がある。しかし壊れやすさなどは全く変わらないので、信頼性という観点からすれば拘る意味は無い。内装のデザインなどの好みで選べば良い。
X308は出来るだけ新しいものを選ぶこと。最終というのは十分意味がある。

という感じでしょうか。




古いモデルからずっと見て行くと、こんな流れであると言えます。


〜90年まで
採算度外視の部分があり、各部の材質の品質が高く、昔ながらの良さがある。
ただし、機械的な信頼性に若干の不安有り。致命的な欠点は無いので、一通り手を入れれば言うほど怖いものでもない。

90年〜97年
フォードの介入により、コストダウンが進む。
92年まではなんとかフォードを突っぱねて良い部分を残しているところはあるが、93年から介入が本格化している感じ。
ただし機械的信頼性はどんどん向上。どれを買っても輸入車としては合格点。
古き良き時代の技術が成熟し切った機械になっている。

98年〜03年
最初からコストを考えて設計されているため、コストダウンの進行はここまで。
ただし最初はケチりすぎてトラブル続発。市場に出してからの情報をフィードバックし、信頼性を上げて行った。
それら集大成が03年からのSであり、X350である。
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これでも最終型に拘る?

まあどの車でも、中古車屋の店頭や雑誌で「最終型!」と誇らしげに書いてありますが、本当に拘る意味はあるのでしょうか?もちろんここで書くのですからジャガーの話です。
今回は古いモデル、DD6とXJSについて考えてみます。


・DD6
 91年からエアコンがXJS後期と同じフルオートに変わっています。
 しかしフルオートと言っても制御はおバカなので、あまりアドバンテージは無いと言って良いでしょう。

 良くDD6の最終93年式が高値で取引されていますが、ABSが付いていることと、ミラー調節スイッチがXJSと同じプラスティックに変わっているだけで、大きな違いはありません。ABSはユニット自体あまり壊れる話を聞きませんが、センサーの断線が非常に多いです。このセンサーが無茶苦茶高いです。ディーラーだと多分1本7-8万は固いでしょう。しかも制御も今の車とは比べるべくも無く、付いている意味は大してありません。
 ミラー調整スイッチも92年までのメッキタイプの方が高級感があります。

 また、フォード買収でコスト面での見直しが図られたらしく、パネルが薄くなり、ボディ剛性が若干弱くなっているようです。エンジンも同じで、フォード買収の前の方がいいようです。

 それ以外に大きな違いはなく、所詮93年式はその名前でプレミアがついているだけと言い切っても問題ないと思います。ABSだけの問題です。


・XJS
 直6、V12ともに最終のみの大きな特徴を挙げておきます。
  ・4LモデルのエンジンがAJ16エンジンに変更
  ・V12は5.3から6.0になり、ミッションも電子制御の4速に
  ・シート形状がヘッドレスト一体型に変更
  ・エアコンは、制御系が内気循環ボタンを備えた日本電装製のものになる
   コンプレッサ、ホース類、エキパン、全て変更
  ・ブレーキシステムがバキュームサーボ式に変更

 まずエンジンですが、直6のAJ16を敢えて選ぶ理由は「ある」と言って良いでしょう。
 燃費もよく、吹け上がり軽く、丈夫で、パワーもまずまずある。
 現代でも足として十分通用するエンジンです。
 しかし、一度調子を崩し、電気系の部品を交換することになった場合、実は総額として考えるとV12の電装品より高くなります(当店価格で)。
 また確かにAJ6は見た目にも古臭いのですが、信頼性においてAJ16と変わるところはそんなにありません。
 点火系はデスビなのでダイレクトイグニッションのAJ16より安上がりです。

 では5.3Lと6.0Lではどうでしょうか。
 吹け上がりで考えるなら、ショートストロークの5.3Lでしょう。
 6.0のトルク感は確かに素晴らしいですが、V12らしさという点では5.3Lの方が上かもしれません。
 組み合わされるミッションですが、やはり3速は古臭いので、その点では6Lに分があるかもしれません。ただしトルクに頼ったまったり感は5.3Lの方が上なので、ここも好みの問題です。
 燃費に大きな差はありません。

 従って、メンテナンス面でエンジンを考えるのはナンセンスです。
 フィーリング、好みで考えるべきです。



 シートは、最終のものが見た目にカッコいいのですが、ホールド感、革の質、座り心地、全て中期のシートが上です。長距離ドライビングで差が出ます。

 ブレーキ。どうもアキュムレーター式が嫌われる傾向にありますが、バキュームサーボと比べて利きが悪いということは全くありません。踏んだ感じが少し固いだけです。むしろブレーキ系統がしっかりした感じで私はアキュムの方が好きです。古い車に慣れている方なら絶対アキュムの方がしっくり来るでしょう。

 エアコンは最終タイプの方が制御もきめ細やかですし、コンプレッサの信頼性も上がっているので、これを選ぶ意味はあると思います。ただ内気循環の有無だけで選ぶのは無意味です。簡単に後付け出来るからです。

 ボディはカラードバンパー以前のモデルの方が上ですし(バンパー下部分まで鉄で覆われているので当然)、インボードブレーキ故のリアサスの動きの良さはかなりのアドバンテージです。


 DD6、XJS、これでも最終に拘りますか?(笑)



ということで次回はXJ40/X300/X308のお話を書こうと思います。

V12ジャガーに乗る前に

最近、XJSやダブルシックスの値段がこなれてきた事もあり、これらセミクラシックジャガーに乗りたいと思っている方も増えてきたようです。
私が(やはり憧れであった)XJSのV12に乗り始めた前後で、周りで新たにV12を購入された方もかなりいらっしゃいます。
自分でこういうクルマを所有してみて思う事を書いてみようと思います。
これはむしろこれから乗ってみたいと思っている方向けの記事です。


V12ジャガーに乗る、と言っても2通りあると思います。
ひとつは「とりあえず興味があって乗ってみたい」という場合。
もうひとつは「今後できることなら一生乗りたい、出来る限り長く乗りたい」という場合。
いずれを選ぶかでクルマ選びは全く異なってきます。


いずれにせよ、安く買えるにこした事は無いでしょうが、特に前者では「とりあえず一度は」という所でしょうから、予算も限られてくると思います。
このような場合、決して程度を追求してはいけません。
ボディに若干錆があろうが、エンジンの始動性が悪かろうが、乗れる範囲であればある程度の不具合には目をつむるべきです。乗るからには程度が・・・という気持ちも分からないでも無いですが、程度を追い求め出すと全くキリがありません。泥沼の始まりです。
V12は少しくらい調子を崩しても、体験した事無い人にとっては、まだなお素晴らしくスムーズでパワフルなエンジンです。乗り心地も素晴らしく、とりあえず体験するには十分です。
それこそ、エアコンも夏の度にガスだけ追加で入れるとか、対処療法をしていき、出来るだけ出費を抑えるのが吉でしょう。
あまり拘ったり深く考えたりしてはいけません。「V12オーナーになったからこだわりを見せないと・・・」などとは思わない方が懸命です。


後者の場合、予算があまり無いなら少しずつ手を入れれば良い、という考えもあるでしょう。
しかし、これもなかなか大変です。
一度エンジンが調子を崩すとピンポイントで原因を探るのが難しく、結局あれこれ換える事になるからです。
ある程度(50-100万)は予算を組み、一気に整備をしてしまっておいた方が、後々楽になると思います。
特にエンジン周りを重点的に整備するべきです。足回りはかなり丈夫で、何とかそれなりに乗れてしまいます。エンジンはぐずり始めると鬱陶しいので、最初に最低でも点火系を一新し、安いセンサー類も替えてしまった方が良いでしょう。


エアコンも、一式換えると30-50万とよく言われますが、ホースもコンプレッサも安く交換出来ます。
コンプレッサは社外品なら5万程度、ホースもXJSの後期なら一式5万でおつりが来ます。エキパンやドライアーまで入れても10万円程度ですから、あまり心配する事はありません。
ルームエアコンを1基買うのと同じ感覚でいればよいでしょう。


高いクルマが良いクルマという訳でもないので難しい所です。
200万以上出す場合は、「これ以上無い!」というコンディションの場合だけにしておきましょう。
初心者にはコンディションなど全く分からないので、かならず知識のある人間に一緒に見てもらう事が肝心です。
周りにそういう人がいなければ、出来るだけ近辺で開かれるオーナーズミーティングに参加し、話を聞き、あわよくば乗せてもらいましょう。一度いい状態のクルマに乗れば基準が出来ます。あるいはそのクルマが「これ今ひとつなんだよねえ」とオーナーが言うような車でも、どの程度から「今ひとつ」という感じなのか、身を以て体験出来るのは大きいです。
正直、私も最初は何度も「V12なんてこんなもんか、大した事無いな。6気筒でも全然良い線行ってるな」と口走りましたが(それでも6気筒よりはスムーズですよ)、しっかり手を入れた今では、購入当初よりはもちろん、以前人に乗せてもらったクルマよりもスムーズで、パワフルになり、購入時とは全く違う状態になりました。それでも購入時にコンディションがそんなに悪かった訳では全くありません。むしろ中古車としては良い方だったと思います。それでそんな状態ですから。いかにV12が恐ろしいエンジンかという事が分かると思います。


まあ一度仕上げてしまえば、普段乗りに使っても十分耐えるクルマだと思います。
夏でもクーラーがんがんで普通に乗れています。都心部のような過酷な状況でない限り、特段対策が必要とも思えません。人口100万人以下の地方都市にすんでいる方なら何ら問題なく乗れるでしょう。


ただし、ボディの防錆技術はXJ40以降のモデルに比べて悪いので、屋外に駐車する方は若干注意が必要になるかもしれません。特に前期XJ-S、DD6は注意が必要です。


確かにV12は、フェラーリやランボと言ったスーパーカーにも積まれるユニットなので、いくらSOHCで出力が控えめと言ってもやはりそれなりの覚悟は要ります。
かといって、深く考えすぎるとやってられないのも事実です。
あまり軽い気持ちで乗ると後悔するのはあたりまえですが、かといって、自分がこのクルマの面倒を見なければ、とか、V12に乗っているんだからやらなければならない、とか、歴史的な名車だから、とか、重い考えは捨てましょう。
折角の趣味車ですから、楽しくなくては意味がありません。


最後に。
良く「自分には身分不相応だから・・・」とか言って躊躇される方もいらっしゃるようですが、私とてまだ32の若輩、そんなものは関係ありません。
たかがクルマに人間が付いていけないなんて事はないんです。
何となく乗っていればそれなりになじんでくるでしょう。
今乗らないと、どんどん値段も上がり、タマも無くなりますよ。


と言って煽るのは良くないんですよね・・・
本当に無くなられたら困るので^^;

電気系のトラブル

最近、ジャガーの電気系トラブルの話をよく聞くようになった気がします。


私のX300でも数回経験しました。
しかし、結局のところ、こういうトラブルは、後付け電装品を付ける時の処置にほとんどの原因があります。
中古車を買う時には、出来るだけセキュリティなどの複雑な後付け電装品が付けられたクルマは避けるべきです。
特にジャガーは様々なECUが結構電気的に敏感で、ほんの少しのアース不良でトラブルになる事が多々あります。


私の車では、何回かいわゆる幽霊が出た事がありましたが、いずれもライト周りの作業ミスによるものでした(情けない)。
ヘッドライト裏のアースのナット締め付けトルク不足で、ブレーキフルードの警告灯がついたり、フォグにリレーを噛まさずHID入れたらエアバッグ警告灯がついたり、といった具合でした。
テールライトをX308用に換えた時も、微妙な接触不良でなんとフロントのスモールライトが点かなくなりました。


コード自体は少なくともX300まで良いものを使っていますし、パーツのコネクタもX300では金メッキしてあるものも多く、ストック状態でトラブルになる事は少ないといえます。
ただ、もちろん古くなっていますので、目に見えるコネクタ、リレー、ヒューズ等を一度抜き差しし、接点の酸化/焼けによる腐食を擦って剥がす事は非常に有効です。
私はしたがって、自分の車で人為的なミス以外での電装系トラブルというものにほとんど遭遇した事はありません。
中古車を買ったらまずは掃除と接点のチェックですね。


今回のXJSでも、バッテリーからのアースが落ちている部分のボルトがサビサビになっていたり、フォグのバルブアダプタの接点が焼けていたりと、そう言うトラブル予備軍をいくつか発見出来ました。
フォグは適当な処置だったので雨の日にまたダメになりましたが^^;
今度はマジメにペーパーで処置して問題解決です。


ただし、いくら接点の掃除が有効とはいえ、古くなったカプラーを割るのはかなり最悪なので、注意が必要ですが。


過去の整備記事をアップしてます

写真を撮るだけ撮って記事にしていないものがあるので、暇な時に少しずつアップしていきたいと思います。
その意味では、X300もまだネタがあります。
というかたまっているもののみならず近々ウォーターポンプを交換しなければならないのですがね・・・^^;
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